今回は、「国内挙式と海外挙式どっちにしようかなぁ」とお悩みのあなたへ。それぞれの結婚式の違いや魅力をご紹介させていただきます。
私たちは日本人とベトナム人の国際結婚夫婦です。日本では神社で神前式、ベトナムではウェディングドレスを着る教会式の結婚式を2カ国で挙げている珍しい夫婦です。
実際に日本と海外での結婚式を挙げた経験を振り返って、それぞれの結婚式を徹底比較していきます。
日本人は海外のキレイな場所で結婚式を挙げるのが夢だという方もいらっしゃいますが、夢のまま・・・となってしまうことも。
実際の現状を知って自分たちに合った結婚式を見つけていきましょう!
1.日本挙式のメリット
改めて国内の強みを確認!
1-1.結婚式の準備期間
国内挙式準備期間は
半年~1年間
カップルによって様々ですが半年~1年ほどの準備期間が一般的です。私たちも神前式の準備には約半年ほど掛かりました。
またおめでた婚や転勤などの諸事情により、急いで結婚式を挙げたい場合でも3ヶ月を準備期間の目安としてください。日本挙式の場合はお急ぎ婚カップル向けのプランが充実しているため結婚式を挙げることは可能です。
1-2.結婚式に必要な費用
神前式の総費用は80万円でした
私たち夫婦は、神社で結婚式を行う「神前式(総勢15名)」を行いました。その際の金額が80万円です。神前式の場合は、神社と衣装と披露宴会場さえ押さえれば大きな準備は完了です。
日本独特の文化やルールに基づき結婚式を行うので、あまり費用は大きくなりません。
神前式の詳しい費用内訳はこちら
結婚式費用は、一般的に教会式のほうが高いと言われています。50名を招待した場合の平均費用(結婚式+披露宴)は約230万円(引用:Wedding Park)です。その理由は、結婚式と披露宴の自由度が高いため、場所・衣装・装飾・料理・招待者数の数や単価が高価なためです。
1-3.結婚式の日取りと季節
国内挙式で人気なのは
5月と10月
国内挙式で人気の季節は、気候が穏やかで過ごしやすい5月(春)と10月(秋)です。挙式会場が室内・室外問わず雨の日や極端に暑い日・寒い日に結婚式を行いと考えるカップルは少ないのではないでしょうか。
私たちが日程の相談をした際も、5月・6月(ジューンブライド)だけでなくGWやお盆などの連休が入る期間は予約でいっぱいでした。そのため結婚式をやりたい日取りが決まった時点で、ウェディングプランナーに予約を押さえていただくことをオススメします。
大安って気にすべき?
結婚式の日取りで忘れてはいけないのが「大安」かどうかです。あまり20代の方には親しみがない言葉かもしれません。カレンダーの日にちのとなりに小さく「大安」や「仏滅」って書いてあるの見たことありませんか?
日本のカレンダーには、6曜と言ってその日の運勢を指すというものがあります。結婚式は「大安」の日にすると夫婦の縁がいつまでも円満に続くと言われています。
いやいや自分たちはそんなの気にしないから!と言っても、実は両親やおじいちゃん・おばあちゃんから大安にしなさいと言われると思うので結婚式の日取りにも着目してみてくださいね。
1-4.神前式は日本でしかできない
世界が注目する和装結婚式は
日本だけ!
着物で結婚式ができるのは、日本だけなんです。和装と一言で言っても、女性は「白無垢・色打掛・黒引き振袖」、男性は「黒五つ紋付袴」を着ることができます。これは結婚式の新郎・新婦しか着ることを許されない最も格式の高い衣装なんです!
外国人が日本に行ったら、着物着てみたい!って話聞いたことありませんか?実は最近日本の着物が海外でブームになっているんです。海外でも着物は「Kimono」として認知されています。
特別な和装をして、厳粛な神社で結婚式を挙げる・・・独自性と特別感満載の結婚式にすることができます。日本文化をふんだんに感じることができる神前式は、日本人同士だけでなく国際結婚カップルにも、家族との絆を深める良き日にすることができるためとてもオススメしたい結婚式です。
神前式の詳しい内容紹介
神前式の良いところ紹介記事
1-5.たくさん打ち合わせができる
いつでも連絡が取れるのが
国内の強み!
国内の式場なら、何度でも打ち合わせができるので2人の結婚式イメージをウェディングコーディネーターにしっかり伝えることもできます。
「結婚式の流れや演出にこだわりたい」
「感動していただける結婚式を作り上げたい」
「結婚式のことは何も知らないので相談しながら進めたい」
このような場合は、密な打ち合わせが不可欠です。国内挙式ではこれらの要求をすべて安心して満たすことができます!
1-6.衣装の試着がしやすい
たくさん試着して悩める!
海外の場合は現地のお店でレンタルする場合もあります。その場合、事前に渡航して試着しなければいけません。期間が早ければ体型が変わったり違うデザインが良くなったりするものです。
でも国内だったら、何度でもお店に行けば試着もできるしデザインの変更もできます。国内の強みを活かして自分たちの結婚式に合った、衣装やヘアアレンジをじっくり選んでみてくださいね!
神前式の衣装の選び方のご紹介
白無垢ヘアアレンジのご紹介
1-7.ゲストをたくさん招ける
ゲストが来場しやすい条件を
想定することも必要
会社の上司や友達を呼ぶことができるのは、国内挙式の強みです。地元や現在定住している地域で結婚式をするのであれば、たくさんのゲストに祝福される結婚式を開くことができます。
「今度結婚式することになったんだ!場所は沖縄だから絶対きてね!」って言われたらどうでしょうか。よっぽど仲の良い友だちでない限り、絶対行くからと二つ返事で返せないのではないでしょうか。
会場が遠くなればなるほど、新幹線のチケットや航空券を取ったり、ホテルの手配を考える必要が出てきます。その上、開催日が平日だったら参加できるゲストは限られてきます。
神前式に呼ばれたら何を着るべき?
2.国内挙式のデメリット
日本人が気づかない国内挙式の
デメリット紹介!
海外挙式と国内挙式の比較で、デメリットになることはあまり考えたことがない人がほとんどだと思います。細やかなサービスなら世界1の日本でも海外の方が・・・と思うところもあります。
そんなコアな情報を今回は紹介します。
2-1.結婚式に誰を招待する?
ゲストはどこまで・誰を招待?
国内挙式は海外挙式に比べゲストの人数が多いのが一般的です。理由は明白で、海外までなかなか会社の上司や友人を招待することはできませんよね。
国内挙式を行う際の悩みとして、「誰を呼ぶべきなのか・・・」とゲスト選びに悩んでしまうカップルがいらっしゃいます。会社ならどの役職までの人か、学生時代の友人ならどこまで親しい友人まで招待するかとても判断が難しい問題なんです・・・
2-2.ゲストが増えると費用が掛かる
国内挙式は1人あたりの
単価が高い
国内挙式で披露宴を行う場合、会場装飾費の費用やコース料理やドリンク代が掛かります。少なく見積もっても1人1.5万円以上は必要です。そのため限られた費用の中で結婚式を挙げるには、ゲスト数をしっかりと見極める必要があります。
どこまでの交友関係でゲストを招待するかで、結婚式に掛かる費用は大きく変わります。たくさんの方に晴れの日を祝福してもらいたい気持ちは分かりますが、費用面も合わせて考えていきましょう。
2-3.演出に掛かる費用が高い
日本価格が高いと感じる・・・
私たち夫婦は、ベトナムの5つ星リゾートホテルで結婚式を挙げましたが、ベトナム価格のため物価が安かったんです。
例えば日本でプロの生演奏をしたら、平均10万円だそうです。ベトナムでは5万円で依頼することもできますし、自分でセットリストを作成したCDを流してもらうことで対応することも可能です。その他の演出も日本の物価が高いため値段は高めに設定されています。
2-4.結婚式の準備に時間がかかる
苦労と繊細さは紙一重
結婚式は一生に一度の大イベントなので、張り切って準備を進めたい気持ちも分かります。一つ一つこだわりすぎると時間もストレスも溜まります。
日本の結婚式は、細部までこだわった演出が印象的です。会場や衣装だけでなく、お色直しやオーケストラの演奏やビデオメッセージも主流となっていますよね。さらにゲストには引き出物をお渡しする必要があります。やることがいっぱいなんです!
結婚式の準備でいちばん大切なのは、どちらかに頼り切りにならないことです。1人で頑張るとストレスが貯まり、嫌になってしまいます。これから結婚するのですから、夫婦の共同作業として2人で結婚式の準備を頑張ってくださいね!
3.海外挙式のメリット
夢の海外結婚式!
3-1.結婚式の準備期間
海外挙式準備期間は
3ヶ月~6ヶ月
国内同様に海外挙式専門でプランニングしてくれる会社も存在します。挙式やオプションや結婚式の演出によって内容は異なるものの、挙式一式がセットとなっている事が多いです。国内挙式同様に専属の担当者が万全のサポートをしてくれるため安心です。
結婚式の演出は国内挙式と比べシンプルなものになりますが、打ち合わせの回数も少なく衣装合わせも1回で終わったという話もあります。
あれ?国内挙式よりシンプルで楽だ・・・と思いませんか?結婚式や披露宴に細かいこだわりが無い方にオススメしたいです!せっかくだから海外で結婚式してみませんか?
3-2.結婚式に必要な費用
ベトナムの5星リゾートホテル
68万円!
私たちは、妻の母国ベトナムにあるダナン市で海外挙式を行いました。結婚式と披露宴に掛かった費用になります(80名招待)。海外挙式の場合はこの金額に渡航費とホテル代が必要となります。ベトナムの場合はLCCも飛んていますし、物価が安いのと一部屋料金なので格安で滞在できます。
海外挙式(ベトナム)の詳しい費用内訳
例えば大人気のハワイ挙式の場合は、新郎新婦2人だけでの結婚式で230万円で10名で行うと300万円を超える金額となります。更にゲストの旅費を出すかどうかという話もあるのでさらに費用がかさむ可能性が考えられます。
海外挙式の場合は、結婚式を行う国の物価も関係してくるので、物価の安いアジアとヨーロッパやハワイ挙式だと必要となる費用は大きく変わります。カップルの予算に合わせて国を選んでみましょう。
3-3.結婚式の日取りと季節
雨季に注意!
せっかくの結婚式の日に雨は嫌ですよね。日本が6月に梅雨に入り雨が降る日が多くなる時期を雨季といいます。雨期は国によって時期が異なるので、挙式を行う国(場所)が決まったら雨季の時期も調べてみてくださいね。
ハワイの場合は10月~3月が雨季となりますが、一日中雨が降り続くことは殆ど無いためその時期に結婚式を行うカップルも多いようです。ちなみにベトナムのダナンの場合は、5月~10月です。ベトナムの場合はスコールと言って、突然大雨がふり一瞬で止む現象が時たま発生するので注意が必要です。そして真夏の時期なので最高気温40℃になるので熱中症にも注意が必要です・・・
費用を抑えるなら
観光閑散期を狙おう!
長期連休と合わせて海外挙式をしてのんびり過ごしたいと考えるカップルのみなさんもいらっしゃると思います。お盆やGWは航空業界が繁忙期に入るため、飛行機のチケットが閑散期の2倍・3倍の価格に跳ね上がります。
もし会社員の方であれば、結婚休暇や有給化を最大限に生かして何も大きなイベントの無い時期の平日に渡航するのがおすすめです。閑散期なら1人5万で行けるのに、繁忙期は20万だと泣きたくなりますよね・・・
3-4.親族だけのアットホーム挙式
家族で一生に一度の日を
楽しもう!
海外挙式の場合、友人を日本から招くことが難しいため親族のみでの挙式となることが多いです。家族だけなら変に緊張することなく結婚式を楽しむこともできます。
またゲストのおもてなしを心配する必要がないため、打ち合わせや準備がとても楽になります。結婚式の準備の大半は披露宴にあり、演出や料理、引き出物がなければ打ち合わせも必要最低限で簡単に終わることができます。
3-5.海外挙式+新婚旅行ができる
せっかくの海外渡航!
精一杯楽しもう!
海外挙式のメリットは、場所が海外であることです。新婚旅行で海外旅行を考えているカップルは一緒に結婚式もやっちゃうのはいかがでしょうか?
日本で結婚式をして海外にハネムーンとなると費用もかなり高額となりますし、長期休暇を取るのも簡単ではありませんよね。であれば、どちらも海外とすれば渡航費も1回分で閑散期に旅行を最大限楽しむことができます。
旅行ついでに結婚式もという感じで気軽に、海外挙式を挙げられるようになりました。準備期間も6ヶ月以内でできるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
3-6.非日常の空間と体験を味わえる
空気感・文化・人・匂い
全てが異世界・・・!
私はベトナムの女性と国際結婚しました。初めての実家訪問や帰省でベトナムを訪問する機会が多くありますが言葉が理解できないことなんて日常茶飯事です。異世界で自分たちで問題を解決したり、達成した喜びを2人で感じてほしいんです。非日常の環境を活かしながら2人の絆と愛を深める機会としてみてください。
3-7.一生海外挙式を話しの種に
夢の海外挙式を実現した
経験が生きる!
海外挙式といえばハワイやグアムが有名ですが、他にもおしゃれな場所や国は世界にたくさんあります。例えば予算がなくて、物価の安いアジア圏をターゲットとしてもベトナムのダナンやフィリピンのバリ島やタイのプーケットなど選択肢は少なくありません。
結婚式は一生に一回だけの大イベントなんです。日本国内は親族だけの神前式を行って、2人だけで海外挙式もありだと思います。
4.海外挙式のデメリット
最後に、海外挙式のデメリットをお伝えします。海外だと日本人の予想外のことも起きたりするんです。実際に私たちが結婚式を挙げたときもあれ?と思うことがありましたのでお伝えしたいと思います。
4-1.各国のサービスの感覚差
海外のサービスの質
=日本は求めない
海外挙式では、日本人の感覚との差を感じることがあります。日本のサービス技術は世界トップクラスです。ベトナムもそうですが、日本人がふつうと感じるおもてなしには及ばない場合も時々あります。
一生懸命料理を運んだり片付けたりしてくれていても、あれ?これはもっててくれない?とかスマホ触ってる!とかありますよね。その国にはその国の文化や働き方があります。働きながらスマホを見るのは良くないと思いますが、その国の文化だと受け入れてください。
4-2.結婚式会場の下見ができない
会場と装飾は当日まで
状態が分からない
海外挙式になると、現地視察はできなくはないですが渡航費と時間がかかるため、写真で場所と会場の装飾を依頼するカップルがほとんどです。私たちの場合は、ベトナムが妻の実家だったこともありますが、会場の下見から衣装合わせまでベトナムで行いました。
ただし結婚式当日まで、装飾の状態は分かりません。リゾートホテル側と渡航時に打ち合わせを行いましたが、帰国後はメールでのやり取りです。私たちは下の写真のようなビーチでの結婚式をしましたが、椅子の配置や装飾を確認したのは前日でした。
結果的に何も問題はありませんでしたが、確認できないと不安ですよね。日本のウェディングプランナーに依頼をすればまだ安心かと思いますが、個人で進める方は用心してください。どちらもできれば、セッティング完了後の写真で確認するなど対策してみてはいかがでしょうか。
4-3.大勢ゲストを呼べない
海外挙式は親族のみの
参列が一般的
海外挙式は、日本から会社の上司や友人を招くことは双方の事情で難しくなります。そのためご結婚するお2人と両家の両親で行うのが一般的です。
友人をたくさん招いて、盛大に結婚式を行いたいカップル向けではありません。友人を海外に招待するとして、何十人分の高い旅費を支払うのも難しいですよね。自分たちの予算に見合った形で、海外挙式は考えていきましょう。
4-4.そのまま新婚旅行する場合
両親も同伴なことを忘れないで
海外挙式+新婚旅行をお考えのカップルの皆さんが忘れちゃいけないことがあります。海外挙式のため、海外まで両親に来てもらったとします。結婚式終わったからあとは自分たちで楽しむからバイバイ!とはいかないですよね。
新婚旅行は両親と一緒に観光することになります。私たちがベトナムで挙式した時も同じ状況でした。そもそもダナンには何度も帰省しているので観光という感じではありません。しかし初めてベトナムに来てもらった両親をほおって置くこともできません。
そのため、私たち夫婦は新婚旅行と称して別の機会に何度も海外旅行にでかけています。考え方にもよりますが、2人だけで新婚旅行を楽しみたいカップルには、場合によっては海外挙式はオススメできない可能性があります。メリットとデメリットをよく比較して決断してみてくださいね。
4-5.国際結婚は文化を学ぶ必要あり
異文化交流は楽しく学ぼう!
国際結婚の場合は、その国の文化を学ぶ必要があります。例えばベトナムでは、教会での式の前に新郎が新婦の家まで迎えに行きそこで神様に結婚を報告する儀式があります。
海外挙式だけでなく、母国の文化もしっかり織り交ぜながらウェディングプランを作っていきましょう。国際結婚の場合は、両家両親のケアがとても重要となってきます。家族の縁が円満に続くように、結婚式を通して仲を深めてくださいね!
5.国内挙式と海外挙式の比較まとめ
国内挙式と海外挙式の比較いかがでしたでしょうか?
国内挙式と海外挙式それぞれにたくさんのメリットがありました!
❤演出にこだわりたい
❤ゲストをたくさん呼びたい
❤和装で神前式がしたい
❤おじいちゃん・おばあちゃんにも楽しんでもらいたい
❥シンプルな結婚式がしたい
❥海外リゾートで結婚式がしたい
❥新婚旅行も合わせていきたい
❥非日常を楽しみたい
国内も海外も良いとことはたくさんあります。自分たちがどちらでやりたいのかよーく話し合ってみてください。
日本に住んでるから日本で結婚式をしなきゃいけないこともありません。海外で結婚式をするのが夢であれば、ぜひ一生に一回しかないこの機会に叶えましょう!