今回は、「国際結婚後の住居地について」ご紹介します。
どこで暮らすのが最善か、お金・仕事・生活・両親など様々な角度から考慮し決めなければなりません。人生の大きなターニングポイントとなる決断になります。
私たちは結婚後ずっと日本に住んでいますが、一時期本気でベトナム移住を検討していました。なぜベトナム移住を中止したのか、日本での生活を選んだのか説明します。
<この記事が役に立つ方>
☆外国人と交際中の方
☆国際結婚したご夫婦
☆海外移住を検討中の方
☆ベトナム移住を検討中の方
- 1.なぜベトナム移住を検討し始めた?
- 2.国際結婚夫婦が考えた移住プラン
- 3.ベトナム滞在ビザの申請
- 4.ベトナムのアパート種類と探し方
- 5.日本人に必要な予防接種
- 6.ベトナム滞在時の保険
- 7.ベトナムでの就職活動
- 8.まとめ
1.なぜベトナム移住を検討し始めた?
海外リゾートに住みたい!
結婚前から将来は海外リゾート地で生活してみたい、住みたい!と考えていました。 ベトナム人妻の実家はベトナムのダナン市の中心にあり、海も街も近い絶好の位置です。ダナンは日本の沖縄のような雰囲気場所です。
ダナンの町並み
こんな絶好の場所に海外移住してみたいと思いませんか?
いつかは海外移住したいと思っていた目標が、ベトナム人女性と国際結婚したことによって現実味を帯びました。国際結婚して1年後、ダナンへの移住を真剣に検討し始めました。
2.国際結婚夫婦が考えた移住プラン
若い時の経験と時間を
生かして立てた計画
ベトナム移住を検討し始めたのは26歳で結婚2年目の時。
若かりし時の考えがかなり含まれているので、笑わないで読んでいただけると嬉しいです。僕たちの計画は2年経った今考えると無謀に近いものなので、これから海外移住を検討するあなたには失敗していただきたくないのでダメな参考としてお使いください。
住む場所+引っ越しについて
移住先を妻の実家としていたため、ベトナムでの滞在先は問題ありませんでした。移住後、必要があればアパートへの引っ越しを考えていました。
通常海外移住の場合は、自ら現地を訪問し不動産業者と物件を見て契約をする必要があります。これだけで、ベトナム語は必要だしベトナム訪問の時間と費用が掛かるため大変な作業となります。移住先に親戚や友人がいてくれるだけで、物件探しや引っ越しのハードルはグッと下がります。
日本から荷物を運ぶ場合は、引越し業者への依頼が必要です。日本でも有名な日本通運やFedexで荷物を運んでもらうことが可能です。ただし送り先が海外となるため費用が高額となります。日本通運で17~20箱のダンボールを運ぶと約16万円となります。引っ越し時期や繁忙期で価格は変わるので、都度お見積りが必要です。
ベトナム語学習について
僕はほとんどベトナム語を理解することができない状態でした。移住後、ベトナム語学学校に入学し本格的にベトナム語を学ぼうと考えていました。
ベトナム移住後すぐに仕事を探すつもりではなかったため、ベトナム語が絶対に必要だと分かっていながらも、勉強する意欲は低めでした。ダメな生徒の見本です。移住を検討するのであればもっと積極的に言語習得に力を入れていきましょう!
生活について
<私たち夫婦のベトナム生活プラン>
①移住後~6ヶ月目
ベトナム国内や周辺国を見て回る旅に出たい
②6ヶ月~18ヶ月目ダナンで語学学校に入学
妻はベトナム就職活動+就労開始
③19ヶ月目~日本人旦那ベトナムで就職活動
という流れで計画を立てていました。
ざっくり当時のプランを書いてみましたが、このプランはとても危険が潜んでいます。解説していきますね。
現地採用となると、当然ベトナム賃金での就労となります。日本での給料水準でお金をもらうことはできません。26歳という若さでの就職は海外でも難しい現状があります。
理由は、日本で培った技術や経験がある人材をベトナム企業は求めています。日本で新卒から2~3年働いても大きな経験値はありません。それならベトナム語を話せる現地の方を採用したほうが会社にとっては大きなメリットがあります。
言語習得についても、現地に行ってから勉強するという考えが甘い状態でした。ベトナム人妻がいながらそのような状態だったので、移住後の生活に支障をきたすレベルだったと思います。妻がいなければ何もできない人になる寸前だったと思います。
仕事について
ベトナムで仕事をする方法は2つです。
1つ目は日系企業でベトナムに支社がある企業でベトナム駐在員になる
2つ目は、ベトナム現地採用
大きく異なるのが、給料と待遇面です。駐在員の場合、会社都合でベトナムに滞在してもらっている状態なので、駐在員手当やベトナムでの日本人向け住居(かなり綺麗)や移動時のお迎えまで着く場合もあります。
現地採用の場合、日本人だから優遇なんて事はありません。逆にベトナム語や英語のレベルがどの程度か、仕事の能力はどうか厳しくジャッジされることになります。
3.ベトナム滞在ビザの申請
状況に合ったビザ申請の
準備が必要!
ベトナムにビザ無しで滞在できるのは、観光目的で15日以内の滞在まで。移住の場合は、あなたの条件に合ったビザの取得が必要です。
<ベトナム滞在ビザの種類>
☆観光ビザ(DL)☆
⇩⇩⇩
シングルビザ / マルチビザ/アライバルビザ
☆商用(ビジネス)ビザ(DN/NN3)☆
☆就労ビザ(LD)☆
☆帯同ビザ(TT)☆
☆観光ビザ(DL)☆
<ベトナムに15日以上滞在をする場合>
・有効期間は、1ヶ月、3ヶ月の2種類。
・シングルビザは1度ベトナムを出国すれば、無効となります。
・マルチビザはビザ有効期間内であれば、何度も出入国ができます。
もし当初の期限以上に滞在が必要になった場合には、ベトナム国内で延長することができます。1ヶ月の期間申請ビザで入国した場合は、1ヶ月あるいは2ヶ月の延長、3ヶ月ビザで入国した場合は月末27日までの延長が可能です。
☆商用(ビジネス)ビザ(DN/NN3)☆
<ベトナム駐在員として働く場合>
・在ベトナム企業、ベトナムに支店のある企業、NGO組織などで働く外国人向けのビザ
・有効期間は、1ヶ月~3ヶ月でベトナム出張用。
☆就労ビザ(LD)☆
<ベトナムで現地採用となる方>
・初めて就労ビザを申請する場合は、日本国内での手続きはできません。商用ビザでベトナム入国後、ベトナム国内で就労ビザに変更が必要です。
・有効期間:2年間
※3ヶ月以上労働する場合は、労働許可書が必要
☆同帯ビザ(TT)☆
<配偶者、18歳未満の子供向け>
・就労ビザや商用ビザなどの特定のビザを取得している人の配偶者、18歳未満の子供が取得できるビザです。
・有効期間:最長1年間
4.ベトナムのアパート種類と探し方
ベトナムでは大きく4つの
住居タイプがあります
サービスアパート($300~$1000)
サービスアパートメントは家賃によって家具付きになったり、エアコン、警備、掃除、洗濯などのサービスを付加したアパートメントのこと。単身での移住の向けのアパートです。女性の方の場合、身を守るため警備が付くアパートメントがオススメ。
分譲マンション($800~$3500)
次に日本人の多くが住んでいるのが分譲マンションタイプの物件です。個人オーナーの持ち部屋になるため、部屋によって提示価格が異なります。マンションタイプは基本的な家具・家電は設置されています。日用品+必需品だけで済むため引越しが楽です。
・1LDK:$800~
・3LDK:$1500~が目安となります。
一軒家(参考価格:$4000~)
ベトナム駐在をする方で家族で一軒家に住む方がいらっしゃいます。一軒家となると月$4000~となるため予算的にも余裕がある方向けになります。
シェアハウス(~$1000)
シェアハウス用に作られたアパートやマンションなどの物件に入居するタイプです。欧米系の方と共同生活を送る可能性が高いです。家賃を抑えながら異文化交流もすることができ、ホームシックにならない1つの方法かもしれません。
部屋は各自個室があり、キッチンやバスルームなどを共有で使うことになります。値段は上がりますが、個室にシャワーが付くタイプもあります。
<物件探しの方法と手順>
①インターネットで部屋を検索し、不動産にコンタクトを取ります。気になる物件は事前に連絡を入れるとスムーズです。
②不動産に出向き、物件紹介と内見を行う。
③気に入った物件を契約する。
<ベトナム物件契約>
物件契約期間について
ベトナムの物件契約は、半年が最低契約期間になります。基本的には1年契約が多いです。契約期間前に退出となると保証金の支払いが受けられなくなります。
契約上必要な書類
外国人がベトナムに住むにあたり、貸主公安へ届け出を行い、労働許可書の取得やレジデンスカードの取得する際に、滞在登録証明書が必要です。
デポジット(手付金)について
物件を押さえるため、条件交渉終了後にデポジット(手付金)が必要なケースがあります。特にアパートメントタイプはその傾向が強く、貸主もしくは管理会社からオファーレター(最終条件提示書)を発行してもらい、文書の有効期限までは物件を押さえられるケースもあります。
手付金は、通常は 賃料1か月分以下 で設定されます。但し、 物件を押さえた後にキャンセルすると、手付金は没収されてしまいます。
5.日本人に必要な予防接種
ベトナム移住で感染する
ウイルス
ベトナムでは、デング熱、日本脳炎、マラリア、食中毒、細菌性赤痢、アメーバ赤痢、A型肝炎、B型肝炎、腸チフス、狂犬病、結核の発病リスクが高まります。
予防接種ができる病気:デング熱、A型肝炎、B型肝炎、狂犬病、結核
予防接種によって予防ができる病気やウイルスは必ず対策をしておき、渡航前、渡航後は体調管理に気をつけ生活をしてください。
詳しい予防接種情報はこちら!
6.ベトナム滞在時の保険
ベトナムで病気に掛かったら
いくら必要?
あなたが、ベトナム移住後に盲腸に掛かったとします。病気になってから保険に入っていないことに気づきました。保険適用なしの場合いくら必要でしょうか?
盲腸(虫垂炎)手術費用は総額約35万円(盲腸手術の費用データ(ホーチミン))
<費用内訳>
24万円(私立病院手術代)
11万円(病室代/看護費用/技術料など総費用)
もし日本で、保険に入っていた場合トータルで10万円になります。日本の医療レベルと保険の効果素晴らしいですよね。ベトナム移住する場合は、医療保険の加入絶対に忘れずに!
7.ベトナムでの就職活動
転職活動方法紹介
日本の転職活動と同じようにリクルートサイトを使用することをオススメします。もしベトナムに知り合いがいる場合は、就職の斡旋をしてもらえるか確認するのも1つの手段です。
<おすすめ転職サイト>
①リクルートエージェント
②JACリクルートメント
③ビズリーチ
④QUICK VIETNAM.CO.,LTD.
リクルートエージェント
実績豊富で求人数が圧倒的に多いので、ベトナム(ハノイ、ホーチミン)問わず転職を考える方にオススメの転職エージェント。言語に自信がない方にもおすすめです。
JACリクルートメント
外資系企業に強くキャリアアップしたい方向けになります。求人には部長、役員クラス向けの求人が豊富にあり、30代後半から40代向けの転職エージェントになります。
※JACには海外直勤務の求人はありません。日本法人企業についてベトナム駐在になりたい方向けです。
ビズリーチ
即戦力重視の求人エージェントになります。多数のヘットハンターから転職の斡旋を受けることが可能です。年収600万円以上の方から多く支持されている転職エージェントです。
QUICK VIETNAM.CO.,LTD.
QUICK VIETNAM.CO.,LTD.は株式会やクイックが100%出資した会社になります。アジア以外にも拠点があり、海外転職のノウハウがあります。求人の幅も広く若年層からシニアまでカバーしてくれます。
<応募書類の準備>
企業に応募する際は日本語の履歴書、職務経歴書、英文レジュメが必須となります。自分の英語スキルに合ったもので良いので用意が必要です。
<オンライン面接(Skype)>
書類審査通過後はオンライン面接になります。実際に企業の方と話す場になります。面接は企業によりますが、日本資本が入っていない限り英語となります。
<最終面接>
最終面接は、現地で役員クラスの方との面接になるケースが多いです。事情を話してSkype面接にできる可能性もありますので、交渉してみてください。最終面接ですので、待遇や給料面での交渉も忘れずに行うようにしてください。
8.まとめ
まずは夫婦でよく調べて
相談してみましょう!
私たちは、妻の母国であるベトナムに移住だから簡単に考えていた事が問題でした今、日本で生活を続けていますが、あの時ベトナムに移住していたら全く幸せな生活は送れていなかったと思います。
もし、移住を考えているなら、移住先での生活について徹底的に2人で調べてみてください。少しでも疑問に感じたら、実際の経験者に聞いてみてくださいね!